熱海視察について①

熱海視察の経緯

 先日、(株)ビジネスコンサルタント、(株)ビーコンラーニングサービス合同で熱海視察を行いました。その時の様子をご紹介いたします。

研修会の様子

 まず、なぜ視察先が熱海なのか。

 それは、熱海が地域活性化の先進地域だからです。

 熱海は人口約3.3万人の市で古代から湯治の地として有名な地でした。最盛期には500万人以上の観光客が訪れる観光地でしたが、246万人まで減少してしまっていたいました。そんな衰退してしまった観光都市熱海が現在、観光客300万人近くまで回復した奇跡のマチとして有名になっています。そんな熱海を視察して参りました。

 今回、ご協力いただいたのは(株)machimori様です。
(株)machimori代表の市来さんは熱海市出身で、都内の大手企業に勤めていましたが、熱海の衰退していく姿を見て何とかしたいという想いを持ちUターン、熱海の活性化に取り組んで参りました。

廃墟となった熱海の建物

 そんな熱海視察では、奇跡の復活を果たした「熱海銀座」の訪問や、実際に熱海で企業をしてチャレンジしている方々のお話を聞くなどしました。

左:老舗の干物店 右:薬局の中に新たに開店したコーヒーショップ

熱海の活性化の特徴

①熱海の市民のモチベーションアップ

 熱海在住の方々は、過去の繁栄、現在の衰退を経験しており熱海に対してネガティブな想い(寂れたまち、少子高齢化のまちなど)を持っていました。初めに市来さんが着手したのは、熱海に住む人々のイメージアップでした。熱海を探索し熱海の良さを再発見するプログラムなどを積極的に行ったことで熱海に住む人々が熱海に対してポジティブになる、他にはない熱海の良さに誇りを段々と持っていくようになりました。

 まちの人がポジティブだと訪れた観光客もその影響を受けて、熱海へのいい印象を持ちリピートをするきっかけに繋がっていきます。

②新しいチャレンジを積極的に受け入れる

 熱海では市来さんを中心に新規事業者のチャレンジを積極的に受け入れています。新規事業のワークショップや新規事業立案のプレゼン大会など様々な取り組みを行うことで、熱海在住の方や、都内からの新規事業者の誘致に成功しています。実際に熱海銀座では10軒ほどになっていた事業者が約30軒まで増加し空き店舗0を実現しています。

総じて

 今回の熱海視察では熱海の活性化の軌跡を辿りながら、新しく地域活性化にチャレンジする為のヒントを多く得ることができました。今後は北海道安平町をはじめ様々な地域で私が実際に地域活性化に取り組んでいく情報を発信していきたいと思います。

 お楽しみに!!